読書感想文●10年後の仕事図鑑
ブログのコンセプトからはずれますが、
良い本だと感じましたので。
堀江貴文氏と落合陽一氏の『これからの社会』に関する対談がベースとなっています。
技術革新に伴う社会常識の変化について
仕事、お金の視点から議論され、
今後の働き方に必要な能力等にも触れられています。
著書の中ではAIと人間の役割について触れられており、
会社の人との会話を思い出しました。
産業に関するイノベーションだか何だかのセミナーに参加した際に、
食事の写真から栄養価を計算し、食事指導をしてくれるアプリに関する演題を聴きました。
これを聴いた時に、栄養指導をしたり献立を作成するような管理栄養士が当たり前にやっている業務は近い将来なくなるのだろうと感じました。
その率直な感想を同行した会社の人に述べたところ、
いや、そんな事はないと思うよ。。
と、とても不安そうに言われました。
この本に書かれている『AIに仕事を奪われる』発想の方だったのかもしれません。
AIに献立や食材の組み合わせを考えさせられるならば、これから栄養士はどのような使命を担っていくのが良いのでしょうか。
今入院中なので感じる事ですが、
栄養士さん、病棟に来る事は殆どありません。
私は確かに厳密な栄養管理が必要な症例の患者ではありませんが、
このところ食欲が減退し、残食が多いために入院時より体重が落ちています。
このような患者のモニタリングもゆくゆくはAIが出来るのでしょうが、
これまでどのくらい細やかに栄養士がそれをやってこれたのか、
その対応の学習をさせるための情報はまだ十分ではないと考えると、そういうところから始めるのかな、と感じました。
(と、好き勝手言ってますが私は現場の経験がない栄養士なので、現場の栄養士さんの意見が知りたいです。)
資格を取って肩書きを得ることが、あまり意味のない社会になっていくだろうとも書かれていました。
確かに、何か資格を得るよりも、何がしたいか、の方が重要ですよね。
私も食に携わる仕事がしたいと思い管理栄養士の資格が取れる道に進みましたが、
実際今はその資格は特段関係なく、食に関する仕事をしています。(著書で言いたいことはそういうことではないかもしれませんが。)
何がしたいか、を日々自分に問いながら過ごしてみようとマインドチェンジさせられる本でした。